睡眠不足と高血圧の関係

「高血圧になる3つの原因」でも紹介している通り、生活習慣の乱れによる睡眠不足は、高血圧を招く大きな要因のひとつとして挙げられます。

 

なぜ、睡眠不足が高血圧を招くのか?それについてご説明しましょう。

 

睡眠不足と高血圧の関係を示す研究発表

では、まずは睡眠不足と高血圧の関係を指摘している、興味深い研究発表からご紹介しましょう。

 

アメリカ・シカゴ大学保健学部の研究者らが、医学誌「Archives of Internal Medicine」2009年6月8日号に発表したところによると、「十分な睡眠時間をとっていない生活を続けている中高年は高血圧リスクが高まっている」ということが指摘されています。

 

この研究は、33〜45歳の578人を対象とし、血圧測定を2000年と2001年、そして2005年と2006年に測定、つまり「対象者の5年後の血圧を調べる」というやり方で行われました。

 

その結果、その5年間で睡眠時間が短かった群の人たちは高血圧になるリスクが高いということが分かり、特に「睡眠時間が6時間の群と5時間の群の比較では、5時間の群のほうが高血圧の割合が37%も高くなった」という、非常に大きな差が出たのです。

 

この研究結果を見ると、睡眠時間と高血圧にはかなり深い関係性があることが分かります。

 

睡眠不足が高血圧を招くのはなぜ?

ではなぜ、睡眠不足が高血圧を招くのかというと、それには主に以下の2つの理由が考えられます。

 

1.睡眠不足そのものがストレスとなり、ストレスによる血圧上昇を招く。

 

2.睡眠中の細胞の新陳代謝をする時間が足りないため、血管の細胞の新陳代謝も不足気味になり、血管の老化が早まってしまう。

 

また、睡眠不足では筋肉などの疲労回復をする時間も足りなくなるため、肩こりなどがひどくなりがちで、これが血行不良を引き起こし、さらなる血圧上昇を招く、などという要素もありますよ。

 

医学的見地から、もっとも健康にいい睡眠時間はおおむね7時間〜7時間半と言われています。
たとえそれが無理でも、「睡眠時間6時間と5時間の差」は非常に大きいので、せめて6時間はとれるようにしたいものです。

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