自宅での血圧測定の重要性

高血圧であるかどうかを判断するために必要不可欠な血圧測定。「血圧測定は健康診断の時のみ」という人が多いと思いますが、実はそれでは不十分なのです。

 

血圧測定を健康診断だけに頼ることの問題点

 

「血圧測定は健康診断の時のみ」というやり方がなぜ不十分なのかというと、健康診断時の血圧だけでは、「その人の本当の血圧の状態」がすべて分かるわけではないからです。

 

まず、血圧というのは、一日の生活の中でも数値に変動が出てきますので、健康診断の時間帯がその人にとって「たまたま、血圧の低い時間帯」だとしたら、本当の意味での正確な数値は出せません。

 

そして、さらに怖ろしいことに「医師や看護師を前にした血圧測定の時だけ、血圧が変わってしまう」という人も居るのです。
医師や看護師に対して緊張してしまって、その時だけ血圧が上がる「白衣高血圧」や、逆に医師や看護師を前にした血圧測定の時のみ、通常の血圧よりも下がる「仮面高血圧」などがそれに当たります。

 

仮面高血圧の恐ろしさ

 

白衣高血圧の多くは、「緊張による一時的な血圧上昇」が原因となっているので、さほど心配する必要もないケースも多いのですが、問題は「医師などに測定してもらった時だけ正常な血圧を示す」という仮面高血圧です。

 

仮面高血圧である人がもし、「健康診断のみでの血圧測定」に頼っていたら、ずっと高血圧に気がつかないままで過ごし、ある日いきなり「高血圧の害」が出て健康を損なってしまう、などという事態になる可能性があるのです。

 

実は、健康診断などで正常血圧と判断された人の約一割が、仮面高血圧であると推測されています。特に、喫煙習慣がある人は要注意。「普段は高血圧となっているものの、健康診断の日は喫煙をしないので、一時的に血圧が下がっているだけ」という可能性がありますからね。

 

自宅での血圧測定は、仮面高血圧を見つけ出すのに非常に有効なので、ぜひやっておきたいところです。

 

自宅での血圧測定のポイント

 

せっかく自宅で血圧測定をするのなら、できるだけ正確な血圧管理をしたいもの。そのために、以下のことに留意した血圧測定をすることをおすすめします。

 

血圧測定器は指や手首で測るタイプのものより、できれば上腕部で測るものを選ぶこと。

医師が今も上腕部で測るタイプの測定器を使っているということを考えても、正しい測定のためには最適だと言えるでしょう。

 

血圧測定は朝と就寝前にやるのが基本。

測定ミス防止のため、朝・就寝前ともに2回ずつの測定が理想です。

 

その他の時間に血圧測定をプラスするのはもちろんOKですが、その場合は、血圧の動向を正しく把握するためにも「毎日同じ時間帯での測定をする」という鉄則は守ること。

 

血圧測定は、健康診断時等と同じく、椅子に座った状態でやること。

立ち姿勢などでの測定はおすすめできません。

 

また、家庭用血圧測定器は、長く使っていると測定数値そのものが狂ってくることもありますので、できれば定期的に買い替えるか、医師に動作・正確性のチェックをしてもらいましょう。

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