最高血圧は147までOKになったと聞いたが本当か?

健康診断において、
これまで「最高血圧が130を超えないように」的な考えが一般的でしたが、
近年では「147までOKになった」という話も出てきます。

 

本当に基準は緩和されたのでしょうか?

 

最高血圧147までOK説の根拠となったものは?

「最高血圧は147までOKになった」という説の根拠とされているのが、
2014年4月に日本人間ドック学会と健康保険組合連合会が発表した、
血圧の「新基準範囲」です。

 

その新基準範囲によると、
「最高血圧が88〜147の範囲内なら、基準内である」という状態になります。
これがあるからこそ、「たとえ130を超えても、147までOK」という解釈ができたわけですね。

 

「新基準範囲=正常値」という考え方に誤解がある!?

さて、ここまでの話を聞くと
「じゃあ医学界では、血圧が高めでも大丈夫という判断になったんだな」
と安心してしまうかもしれませんが、ちょっと待って下さい。

 

実はこの新基準範囲は、
必ずしも「正常値」というわけではないのです。

 

新基準範囲の定義は、
あくまで「現時点で、この新基準範囲内で収まっている人は、
健康である割合が高いですよ」というものであり、

 

日本人間ドック学会の理事である和田高士教授は、
「正常値であるというわけではない」という趣旨の発言をしているのです。

 

そしてさらに「新基準範囲内の血圧の人は現時点では健康である割合が高いものの、
血圧が130を超えると脳卒中や心筋梗塞などのリスクは高まる」という趣旨の発言もしています。

 

つまり「血圧が147だからと言って、今すぐ高血圧疾患になってしまう、
という可能性は高くはないが、長期的な目で見れば、
やはり血圧を下げるための努力をしたほうがいい」ということになるのです。

 

それに、147の上限値やそれに近い数値で安心して放置してしまうと、
加齢による自然な血圧上昇だけでも、次回の健診時にはアッサリとその上限を超えてしまう可能性も高くなるわけですし、そうした点を考えると「147までOKになった!」と安心してしまうのは禁物、と言えそうです。

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